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amazonで探す @楽天で #どうする家康 を探す! 日20NHK 2023.01.08~2023.12.17 11.1% 公式HP wikipedia instagram 前 鎌倉殿の13人 次 光る君へ Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi DMMTV youtube検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 どうする桶狭間 2023/01/08 15.4% 2 兎と狼 2023/01/15 15.3% 3 三河平定戦 2023/01/22 14.8% 4 清須でどうする! 2023/01/29 13.9% 5 瀬名奪還作戦 2023/02/05 12.9% 6 続・瀬名奪還作戦 2023/02/12 13.3% 7 わしの家 2023/02/19 13.1% 8 三河一揆でどうする! 2023/02/26 12.1% 9 守るべきもの 2023/03/05 11.8% 10 側室をどうする! 2023/03/12 7.2% 11 信玄との密約 2023/03/19 11.0% 12 氏真 2023/03/26 10.9% 13 家康、都へゆく 2023/04/02 11.0% 14 金ヶ崎でどうする! 2023/04/16 11.4% 15 姉川でどうする! 2023/04/23 11.1% 16 信玄を怒らせるな 2023/04/30 10.7% 17 三方ヶ原合戦 2023/05/07 10.1% 18 真・三方ヶ原合戦 2023/05/14 10.9% 19 お手付きしてどうする! 2023/05/21 11.5% 20 岡崎クーデター 2023/05/28 10.4% 21 長篠を救え! 2023/06/04 10.8% 21 設楽原の戦い 2023/06/11 10.8% 22 瀬名、覚醒 2023/06/18 10.2% 23 築山へ集え! 2023/06/25 6.1% 24 はるかに遠い夢 2023/07/02 10.6% 25 ぶらり富士遊覧 2023/07/09 10.7% 26 安土城の決闘 2023/07/16 10.0% 27 本能寺の変 2023/07/23 12.7% 28 伊賀を越えろ! 2023/07/30 11.5% 29 新たなる覇者 2023/08/06 9.4% 30 史上最大の決戦 2023/08/13 10.1% 31 小牧長久手の激闘 2023/08/20 10.2% 32 裏切り者 2023/08/27 10.1% 33 豊臣の花嫁 2023/09/03 11.7% 34 欲望の怪物 2023/09/17 10.1% 35 於愛日記 2023/09/24 9.9% 36 さらば三河家臣団 2023/10/08 7.4% 37 太閤、くたばる 2023/10/15 10.4% 38 天下人家康 2023/10/22 11.1% 39 逆襲の三成 2023/10/29 10.1% 40 天下分け目 2023/11/05 10.0% 41 関ケ原の戦い 2023/11/12 11.9% 42 徳川幕府誕生 2023/11/19 11.0% 43 二人のプリンス 2023/11/26 11.6% 44 大坂の陣 2023/12/03 11.6% 45 乱世の亡霊 2023/12/10 11.0% 46 神の君へ 2023/12/17 12.3%
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どうする? ◆MY/vgjLh0A 棗恭介は走る。 背中に迫る脅威から逃げるため、顔も姿も分からない暗殺者から遠ざかるため。 両手には所謂お姫様だっこの形で抱えたトルタの姿。 トルタの息は荒く、玉の様な汗がビッシリ体中に纏わりついている。 そして何より、トルタを最大の危機に追いやっている三つの銃創。 ただし、放たれた弾丸はただの一発。 暗殺者は神業ともいえるべき銃の腕前を苦もなく披露したのだ。 トルタの右脚には貫通した銃創が二つ。 右脚の右側から肉を食い破り、侵入してきた弾丸はそのまま勢いを止めることなく右脚の左側を突き抜ける。 さらに恐るべきことに、右足を完全に貫通した弾丸はそのまま横一直線に並んでいたトルタの左脚にも牙を剥いたのだ。 そしてトルタの右脚という障害物を経て威力を落としていた弾丸は、そのままトルタの左脚で運動エネルギーを完全に殺され、体内に留まる。 口にするだけなら至極簡単な話だ。 右脚と左脚、一直線に並んだ目標をただ一発の弾丸が通り抜けただけのこと。 しかし、全てはその後のことまで計算にいれて、放たれた凶弾だとしたら、いかにこの銃の撃ち手が恐ろしい人間か分かる。 悪魔のように狡猾で、死神のように残忍な性格の持ち主だ。 トルタの肉を食い破った弾丸は、トルタを殺すには至ってない。 が、両足という、人間が二足歩行するために必要不可欠な機関を破壊されることは即ち、この弱肉強食の世界では致命的な障害となる。 故に恐ろしい。 厳密には殺さずとも、トルタを事実上殺したこの襲撃者の冷静さと狂気の同居した狡猾さが恐ろしい。 とんだ切れ者だ。 棗恭介は情報という武器で戦うつもりである以上、肉体労働より頭脳労働の方が性に合ってると自負している。 子供のようなイタズラから、大人をアッと言わせるような大仕掛けまで散々やってきた。 その恭介をして切れ者と言わしめる人間が、今背後に迫っている襲撃者。 襲撃者は撃った弾はまだ一発限り――トルタの脚を撃ちぬいたその一発のみだ。 しかし、襲撃者は先ほどから逃げる恭介の後を一定の距離を保ちつつ追跡していた。 未だ恭介は襲撃者の姿を確認できてない。 時折、首を後ろに向けて、襲撃者の姿を見てやろうと視線を飛ばすが、誰もいない。 あるのは、ただ陽だまりに包まれた住宅と植物のみ。 しかし、襲撃者はきっといなくなったという安穏とした推測をすることはできなかった。 襲撃者はさっきから断続的に殺気を恭介の背中にぶつけている。 逃げろ、その足を止めたときお前は死ぬ、と語りかけていた。 姿かたちも分からない襲撃者に、いいように翻弄されるなど滑稽な話だ。 だが、さりとて、実際にその足を止めたらどうなるかを自分の命をチップにしてまで試す気にはなれない。 これが襲撃者の狙いだ。 姿を見せなくとも、断続的に殺気をぶつけることで恭介に足を止めることは許さない。 また、いつ銃撃が再会するのかも分からない。 次の瞬間には、恭介の足に穴が開いていてもおかしくないのだ。 死への恐怖と、姿の見えぬ、しかしたしかに背後にいる襲撃者の存在が、恭介の精神を著しく磨耗させる。 足を止める事を許されぬ以上、トルタの止血を行うことも許されない。 恭介の、仲間を見捨てることはできないという性格を見抜いてないと、こうはできない たった一発の弾丸で恭介とトルタを完全に無力化した存在。 血に飢えた獣ではこうはできない。 紛れもなく、知性のある生物にしかできない芸当。 それは確かに――理性の怪物であった。 (どうする? どうする? どうする!?) 恭介の頭の中で回る『どうして』の文字。 いつまでも纏まりきらない思索が脳内で燻っている。 襲撃者に対抗する策――ない。 襲撃者の追撃を振り切る策――ない。 トルタの消えいく命の炎を繋ぎとめる策――ない。 ない、ない、ない。 いくら考えても、焦った頭と疲労に喘ぐ肉体は最善の策を思いつかせてくれない。 恭介の体力とて無限ではない。 トルタの体力もまた然りだ。 このままでは何もできずに死んでいく。 千華留とりのがいた民家に駆け込むことはもちろん考えた。 しかし、その民家のある方向に恭介は確かに襲撃者の気配を感じ取っていた。 残念ながら、恭介は民家のある方向とは別の方向へ逃げざるを得なかった。 さらに、襲撃者は民家とは正反対の方向にしか逃げさせてくれなかった。 なんという最悪の展開だろうか。 これでは、銃声がしたことを聞きつけて、千華留たちが駆けつけてくれるのを待つしかない。 しかし、皮肉なことに恭介もまた同じ方向に走って逃げている。 千華留たちが強靭な脚力で追いついてくれるという展開は期待できそうもなかった。 (そもそも、なんで俺はこいつを見捨てない?) 自問しながら、腕の中にいるトルタを見る。 足を撃ち抜かれ、出血は酷いのだろう。 恭介の腕を赤く染めてもまだ足りぬ程の血が流れていた。 意識が朦朧としているのか、目の焦点が定まっていない。 もとより小さい少女の体が、さらに小さく見える。 小さく儚い命が今、必死に命のロウソクを燃やして生きようと足掻いていた。 見捨てようとすればいつでも見捨てることができた。 ここで見捨てても、誰も恭介を責めることはできないだろうし、トルタとも事前にそういう約束を交わしていた。 「もし、危なくなったら、見捨てる。 そのときはお互い恨みっこなし」と。 今がまさにそのときではないか。 すでに死に体となったトルタを抱えて走る道理など、どこにもない。 トルタに恨み言を言われる筋合いもない。 このまま捨てれば、トルタを見捨てれば、恭介の生存率は大幅にアップする。 理樹と鈴のために、この命を存分に振るうことができるのだ。 なぜ赤の他人のために一生懸命になれようか。 長年の付き合いの宮沢謙吾でさえ、裏切ることができたというのに。 この、自分と多少と似通っているだけの少女に、どれほどの価値があるのか。 たしかに一度恭介はトルタを救った。 強さを求めるあまり、人間を捨てて魔道に手を染めた侍、ティトゥスとの戦いの折に。 だが、そのときはまだトルタにも烏月にも価値があったからだ。 トルタもまだ十分動けたし、烏月との同盟はぜひとも交わしておきたかった。 理樹と鈴以外の捨てる事を選んだ恭介には、謙吾の死を悼む権利も、敵討ちをする権利もなかったことも自覚している。 しかし、だからといって目の前の魔人を倒さない理由にはならない。 理樹と鈴がいつこの人物に襲われるか分かったものではないからだ。 そう、あの時にはトルタを助ける理由があった。 孤高の侍、ティトゥスに挑む理由があった。 だが、今はどうだ? ない。 トルタにはもはや価値を見出せない。 怪我をして息も絶え絶えに近いトルタを背負って走る意味などない。 しかし、現に恭介はこうしてトルタをお姫様抱っこで抱えて走っている。 そもそも、お姫様抱っこをしていることさえ、恭介には不可解でならない。 襲撃者がいるのは背後に違いない。 ならば、トルタはお姫様抱っこではなく、背中に背負うべきではないか? もしも、襲撃者が二撃目を撃ったときの保険として、軽い弾除けとしてトルタを背中に背負うべきではないのか? そうしてないのは、恭介がまだトルタを救おうとしている証拠ではないのか? なんと甘い。 なんという体たらくだ。 「きょう……すけ…もう、いいよ……」 「いいから黙ってろ……!」 何故、今、棗恭介はトルタにそんなことを言った? いいのだ。 見捨ててもいいのだ。 トルタ自身が許可してくれたのだ。 後腐れなく、お別れするチャンスではないか。 ニヒルな笑みを浮かべて「そうか、じゃあこれで」とでも言って去ればいいではないか。 理樹が大事ではないのか? 鈴を探して保護するのではないのか? なんのために、この手を血で汚すと決めたのだ? ならば、見捨てろ、見捨てろ、見捨てろ。 いや、見捨てるな、見捨てるな、見捨てるな。 心の中の声が鬩ぎあう。 葛藤を抱えたまま、未だ恭介は答えを導けない。 しかし現実はこの上もなく理不尽で容赦がなかった。 時間と現実は、恭介が答えを出すのを待ってくれるほど、悠長な性格はしていなかった。 (……情けない) 気がつけば、トルタは恭介の腕の中で揺られていた。 恭介は走っていた。 まるで何者かからの追跡を逃れるために。 恭介の腕の中でユラユラと揺れる感覚がひどく不快だった。 熱に浮かされたような熱さを持つ頭もガンガンと痛む。 恭介が一歩踏み出すたびに、トルタは胃の中がかき回される気分になる。 青い空の下を走っているのに、気分は灰色。 状況こそ、お姫様抱っこというある意味女の子の一生の夢であるシチュエーションだが、ありがたみは無いに等しい。 しばしの逡巡。 トルティニタ=フィーネは何故こうなっているのかを思索する。 時間にして数秒、それでトルタは全ての答えを得た。 簡単なことだ、トルタは足を撃たれたのだ。 思い出した途端、我慢できぬほどの痛みが疼く。 顔を顰め、歯を食いしばって、なんとか声を噛み殺す。 右脚に感じる痛み、左脚に感じる体内に取り残された異物に対する不快感。 体中にビッシリと流された汗が衣服にまとわりついて、べチョべチョして気持ち悪い。 だが、贅沢は言ってられなかった。 恭介は今も必死の形相で走っている。 ということは、まだ自分を撃った襲撃者に追われているのだろう。 千華留たちはどうなっているのだろうか。 見捨てたとはいえ、気にはなる。 自分の不甲斐なさが情けなかった。 恭介に迷惑掛けっぱなしの自分が情けなくてしょうがなかった。 恭介はトルタと同盟の杯を交わした。 言わば、二人は敵対しながらもお互いの利益のために戦う対等の立場だった。 だが、作戦の立案はもっぱら恭介が行い、トルタはほとんど頷くだけ。 トルタがやったことといえば、恭介の提案した作戦の補足程度でしかない。 戦いでも、ティトゥスと戦ったときには、足止めが精一杯だった。 それどころか、恭介はトルタを見捨てずに戻ってきてくれた。 二人でクリスたちを見つける約束をしたときから、二人は対等でなくてはならないはずだった。 しかし、恭介に比べて、トルタは自分の有能さを今一アピールできてない。 そのことに気がついてからは、恭介の役に立つよう、お荷物だと言われぬよう、必死にやってきた。 カップルを装ったやり取りだって、用意した料理だってその一環の一つ。 クリスのために鍛えた腕を振るって、恭介の舌鼓を打つのが目的だった。 しかし、結果はこの通り。 たしかに恭介からお褒めの言葉を預かったものの、襲撃者を招き寄せてしまった。 空回りどころか、逆効果ではないか。 見捨てられてもしょうがないし、事実その報いを脚に受けた。 しかし、なんということだろうか、あろうことか恭介はトルタを見捨てることなく、こうやって一緒に逃げているのだ。 その行為に、トルタは目頭が熱くなるのを感じた。 優しすぎる、と。 恭介の行為は考えてみればあべこべなことばかりだ。 お互い、危なくなったら見捨てると事前に通告し合ってるのに、見捨てずにこうやって一緒に逃げてくれる。 ティトゥスとの戦い、そして此度の姿の見えぬ暗殺者との逃走。 助けてくれるのはありがたい、でもそれではダメなのだ。 クリスと、理樹、鈴を助けるために心を修羅にする決意をしたのに、その優しさを他者に向けてはいけないのだ。 こんな甘い事を繰り返せば、必ずいつかどこかで綻びが生じて崩壊する。 だから、もういいと伝えた。 自分を見捨てろと、その優しさは理樹と鈴のためだけに使えと言った。 クリスのためだけに、他の全てを嘘で塗り固めたトルタには、その甘さがいずれ命取りになると分かっていたから。 なのに、拒絶された。 ダメなのに、それではダメなのに。 朦朧とした意識は、矢継ぎ早に言葉を紡ごうと思ってもそれを許してくれない。 まだ、逃げる。 恭介は、トルタを抱え、今も背後にピッタリとついてくる襲撃者から逃げるため。 「よもや、このような短時間で再びあい見えるとは思わなかったぞ」 そうして、修羅になるにはあまりにも優しすぎた男と少女の前に、最悪の魔人が立っていた。 こうなることは分かっていたのに、トルタは恭介に忠告はしたのに。 舞台は最悪の結末のみを要求しているかのように、恭介とトルタの逃げ道を塞いでいた。 どこかで聞いた声が正面から聞こえる。 思わず足を止めてしまった。 幸い、殺気はいまだ背中にぶつけられているが、銃弾が飛んでくることはない。 それはもう恭介もトルタも二度と聞きたくないと思っていた声だ。 万全の状態の恭介、トルタ、そしてここにはいないが、千羽烏月の力をもって、ようやく退散せしめた魔人――ティトゥスがそこに屹立していた。 その手には、相も変わらずに禍々しく螺旋を描いた一振りの刀が握られている。 憎らしいことに、疲労の様子は見受けられない。 ただ一つ変わったことがあるとすれば、ティトゥスの隣にトルタと変わらないくらいの少女の姿があることだった。 ティトゥスにとって、あの少女がどのような意味を持つかは分からない。 その意味を考えようとしたところで、ティトゥスが恭介に疾駆する。 「女は手負いか……だが、手加減はせぬぞ!」 恭介は自身の不運を呪いたくなってきた。 目の前の人物に会いたくなかったから、千華留たちのいる民家から離れたのに、出会ってしまったのは何かの悪い冗談にしか思えない。 放送後から、踏んだり蹴ったリどころではないほどの不幸が立て続けに起こっている。 さしずめ前門の虎、後門の狼と言ったところだ。 そして、恭介は改めて腕の中にいる女の価値の己の内に問うこととなる。 この少女を見捨てる。 この少女と自分をを守り通す。 背後にいる襲撃者だけでも厄介なのに、ティトゥスという黒の侍にまで前後を挟まれた状況では、いよいよトルタどころか自分の身さえ守れそうにない。 (どうする? 俺は――) トルタも混濁とした意識の中で悩む。 このまま黙って死ぬつもりはない。 だから考える。 どうすれば現状を切り抜けられるのか。 恭介に今度こそ無捨てられるのを覚悟した上で考える。 (どうする? 私は――) ◇ ◇ ◇ さて、太陽もかなり高い位置まで上った時間。 抜けるような青空が広がる。 洗濯物を干すには絶好の天気といえよう。 そんな青空の下を歩く人物が二人。 敷き詰められた電車のレールが二人の退屈な道のりを少しだけ彩る。 大柄な男性と小柄な少女。 二人を極めて簡潔に説明すればこうなる。 男が一歩で歩く距離を、女は二歩かけて進む。 それくらいの体格差がある。 ひたすら無我の境地と最強の二文字を目指してきた侍、ティトゥスとごくごく普通の少女、清浦刹那の奇妙な二人組であった。 かつて、ティトゥスと死闘を繰り広げた猛者である覇道家の執事、ウィンフィールドの死を信じられぬ二人は刹那の言葉に従って、線路沿いに移動していた。 だが、出会ったのはウィンフィールドの勇姿ではなく、棗恭介と、その手にお姫様のごとく抱えられたトルタの姿であった。 その姿を見たティトゥスは、口元に浮かんだ愉悦を隠そうとはしない。 「よもや、このような短時間で再びあい見えるとは思わなかったぞ」 トルタの脚が血に塗れていようがこの際関係ない。 棗恭介とトルティニタ=フィーネはティトゥスが強者と認めた存在。 死合う価値は存分にある。 闘争、ティトゥスがこの世で最も好むやりとりができるのだ。 ウィンフィールドほどの強さはないが、敬意と全力を持って相対するべき存在なのは言うまでもない。 ティトゥスは高鳴る胸を躍らせて、ティトゥスは走る。 途中、恭介の背後に怪しい気配を感じたが、邪魔をすれば殺す。 邪魔しなくても後で殺すだけのこと。 刀と刀がぶつかり合い、刹那の鎬を削る緊張感。 殺意と殺意のぶつかり合いだけが生み出す高揚感。 ティトゥスはそれを味わうために、棗恭介とトルタに襲い掛かる。 迷いはない。 この身は頭のてっぺんからつま先、果ては血の一滴まで闘争を楽しむためにあるのだから。 (……なんとかしないと) 一方、刹那はそんなティトゥスの行動をとりあえずは静観していた。 どうすればティトゥスという暴れ馬の手綱を掴むことができるかを考えていたからだ。 見たところティトゥスが襲い掛かってるのは、善良な参加者のように見える。 皆と手を取り合っていくことを選んだ刹那にとって、この状況は芳しくない。 こうして、会う人会う人に戦いを挑まれては、刹那のことまで殺し合いに乗った人間として勘違いされる恐れがある。 ティトゥスの性格は出会ったときに大体把握している。 殺し合いを楽しむ人間。 ただし、殺人快楽者ではない。 強者との極限の戦闘を楽しむ人間のようだ。 ならば、刹那がティトゥスのベクトルを上手く修正すれば、ティトゥスは脱出に向けての大きな戦力になるのではないか。 例えば、戦うのは皆と脱出して、体調を万全に調えた後から出いいのではないか、と誘って。 しかし、これは非常に大きなリスクが付きまとう。 失敗すれば、もちろん刹那の死は免れない。 無駄口を叩けば斬るという言葉もティトゥスから言われてる。 余計な介入も、邪魔だてしたと見なされ、殺される可能性もある。 当然ながら、清浦刹那は死ぬのはいやだ。 ならば、余計なことはせずに、ウィンフィールドの生死を確認するまで黙っているしかないのか。 このまま静観か、それともなんとかして目の前の男女が死なないよう、かつティトゥスに殺されないよう動くか。 (どうする? 私――) 幸か不幸か、清浦刹那は理性の怪物の存在には未だ気づいていない。 ◇ ◇ ◇ 最後に、ここに集った最初の人物にして、最後まで慎重に身を隠している人物。 黒須太一のために、他の参加者をすべて殺すことを決意した少女の名前は、少し前までは支倉曜子というものであった。 だが、支倉曜子という名前と器を捨てた彼女は、全身に巻いた包帯、トレンチコートという衣装を纏った怪人でしかない。 怪人はその冷静さで、まずは二人を生餌とすることに成功した。 恭介とトルタという、死人同然の生餌を使って新たな獲物を呼び寄せ殺害。 最終的に恭介たちも殺害するつもりだ。 そこに何かの感情を抱くことはない。 呼吸をすることにいちいち何かしらの感情を持つ人間はいないように。 怪人にとって、それは「殺し」にも該当する。 これは狩りでもないし、戦いでもない。 これは「狩り」に必要な冷静さもいらない。 「戦い」に必要な闘争心も必要ない。 ただ、殺すのみ。 引き金を引いて、心臓を破壊することに達成感を覚える必要もない。 斧で脳をかち割っても、そこに罪悪感を抱く必要はない。 あるのはただ、殺したという事実だけ。 怪人にとって、「殺し」とは普通の人間の呼吸と同じような意味しか持たない。 故に――怪人。 怪人が蒔いた餌につられてやってきたのは、恭介を助けるためのヒーローではなく、怪人と同じ領域に身を置く者らしかった。 怪人と同じ、人を殺すことに何の疑問も抱かない存在。 ただ一つ違うとすれば、殺しを楽しいと思うか否かだ。 その点で、怪人と新たに現れた存在はどうやっても相容れることはない。 さて、ここで一つの迷いが生まれる。 新たに現れた存在――ティトゥスと清浦刹那をどうするか、である。 殺すというのは確定している。 問題は殺すという確定した結果に、どういう過程を辿らせるかだ。 ティトゥスが恭介たちを殺した後にティトゥスを殺すのか、恭介たちが奮闘して、逆にティトゥスを殺したあとに殺すか。 あるいは別の方法で殺すか。 さて、どうする? 【G-4 市街地/1日目 朝】 【ティトゥス@機神咆哮デモンベイン】 【装備:双身螺旋刀@あやかしびと -幻妖異聞録-】 【所持品:支給品一式、不明支給品0~1(刀剣類ではない)、アサシンの腕】 【状態:右肩に軽い斬り傷と火傷、背中に浅い切り傷、第三の腕(背中から生えてくる左腕)損失】 【思考・行動】 基本行動方針:死合う 0:恭介とトルタと死合う。邪魔が入るなら刹那も殺す 1:放送の真偽を確かめる 2:見つけた参加者とは死合う。状況によっては刹那を利用する 3:刀剣類と『屍食教典儀』(もしくは類するもの)を探す 4:刹那と共にウィンフィールドの生死を確かめる 5:恭介、トルタ、鳥月と再び死合いたい 6:骸骨の男が追ってくるならば、再び死合う 7:刹那の扱いについては保留。死合いの邪魔をするなら始末する 8:伊藤誠、西園寺世界、桂言葉とも一応は死合ってみる 【備考】 ※参戦時期は、ウィンフィールドと二度目の戦いを終えた後です。 ※身体能力の制限に気づきました。 ※刀の召喚は、魔導書などによるサポートが無ければ使用不可能です。 ※ウィンフィールドの死に疑問を感じています。 ※曜子の気配を感じ取っています。邪魔が入るなら殺すつもりです。 【清浦刹那@School Days L×H】 【装備:トンプソンコンテンダー(弾数1/1)】 【所持品:支給品一式、コンテンダーの弾47発、ファルの首飾り@シンフォニック=レイン、良月@アカイイト】 【状態:精神疲労(大)、スチュワーデスの制服着用】 【思考・行動】 基本:人は殺さない。 0:どうする? 1:線路沿いにE-5地点を進んでいく 2:放送の真偽を確かめる 3:ティトゥスを利用してみせる 4:ウィンフィールドや知人に逢いたい 【備考】 ※制服(牛乳まみれ)と下着(濡れている)はデイパックにしまいました。 ※黒髪に刀を持った裸の男(九郎)を変態だと思っています。 ※ウィンフィールドの死を認めていません。 ※曜子の存在に気づいていません。 【2人の共通方針】 1:電車の沿線を行動範囲に、線路近郊の施設を探索。 2:他の対主催のメンバーと接触。 3:そこから情報を得る。 4:自分に危害が出ないように、相手のプロファイリングを元に他の対主催の悪評、もしくは真実を伝える。 5:十分な情報を得たらそのメンバーと別れる。もし理樹、クリスがいるメンバーなら合流。その後隠れながら邪魔な対主催メンバーを排除。 6:もし中々合流できない場合、もっとも安全だと思われるチームに合流。(戦力の面で、信頼関係も含め) 7:序盤は積極的には人を殺さない。基本同士討ちを狙う。情報最優先。終盤は対主催の中心になりなるべくマーダー排除。のち疲労した対主催から狙う。 8:最悪クリス、理樹、鈴がどちらかが死亡した場合は片方のサポートに徹する。両方死亡した場合は互いに優勝を狙う。二人になった場合一騎打ち。 9:ただし完璧に脱出ができる状況になったらそのまま対主催に変更。 10:また、主催の動向や信憑性次第でも対主催に変更。 11:列車の沿線を行動範囲にしていることを信頼できる人間に託し、理樹、鈴、クリスに伝えてもらう。 12:脱出や首輪、主催者の目的についても真剣に考察する。 13:羽藤桂を見付けたら保護。但し残り人数が二桁を切った場合や、止むを得ない理由がある場合はその限りで無い。 【棗恭介@リトルバスターズ!】 【装備】SIG SAUER P226(7/15)@現実、ラジコンヘリ@現実、岡崎最高ボタン 【所持品】:支給品一式、SIG SAUER P226の予備弾45@現実、デジタルカメラ@リトルバスターズ! 【状態】:脇腹に浅い切り傷、胸部に軽い打撲、中度の肉体的疲労 【思考・行動】 基本方針:共通方針の通りに行動し理樹、鈴を優勝させる。ただし慎重に慎重を期す。 0:トルタを――今度こそどうする? 1:とにかく謎の狙撃手とティトゥスから逃げる。 2:電車の沿線を徒歩で進み、他の参加者と交流する。近郊の施設を探索する。 3:道中、筆談などを用いて殺し合いや首輪についてトルタと考察する。 4:トルタの過去に興味。 5:『トルタの好意に気付いている』フリをし、親密にしても怪しまれないようにする。 6:できる限りトルタを見捨てない。 7:道中の地形を把握する。 【備考】 ※トルタを信頼し、共感を抱いてます。 ※トルタとの間に符丁をいくつか作りました。 『時間』と『動詞』の組み合わせで意思疎通を行います。 (『分』:名簿の番号の人間、『待つ』:怪しい など。 『秒』や『時間』、その他の動詞の意味については詳細不明です) ※トルタとはぐれた場合の合言葉は『トルタの知り合い全員の名前』です。 ※参戦時期は鈴ルートの謙吾との野球対決後、リフレイン以前です。 故に、リトルバスターズメンバー、特に謙吾に申し訳なさを感じています。 ※羽藤桂、浅間サクヤ、神宮寺奏、プッチャンの細かい特徴を認識しています。 ※黒幕がいると思ってます。 ※参加者によっては連れてこられた時代が違うと思ってます。 【トルティニタ=フィーネ@シンフォニック=レイン】 【装備】:Sturm Ruger GP100(6/6)@現実 【所持品】:支給品一式、Sturm Ruger GP100の予備弾18@現実 【状態】:中度の肉体的疲労、右脚に貫通射創、左脚に盲管射創、意識朦朧 【思考・行動】 基本方針:共通方針の通りに行動し、クリスを優勝させる。ただし慎重に慎重を期す。 0:痛い……! 1:電車の沿線を徒歩で進み、他の参加者と交流する。近郊の施設を探索する。 2:道中、筆談などを用いて殺し合いや首輪について恭介と考察する。 3:恭介の過去に興味。 4:『恭介に好意を抱いている』フリをし、親密にしても怪しまれないようにする。 5:できる限り恭介を見捨てない。 6:道中の地形を把握する。 【備考】 ※恭介を信頼し、共感してます。 ※恭介との間に符丁をいくつか作りました。 『時間』と『動詞』の組み合わせで意思疎通を行います。 (『分』:名簿の番号の人間、『待つ』:怪しい など。 『秒』や『時間』、その他の動詞の意味については詳細不明です) ※恭介とはぐれた場合の合言葉は『恭介の知り合い全員の名前』です。 ※登場時期はアルルートのアルが復活した頃です。 ※羽藤桂、浅間サクヤ、神宮寺奏、プッチャンの細かい特徴を認識しています。 ※黒幕がいると思ってます。 【支倉曜子@CROSS†CHANNEL ~to all people~】 【装備】:H K_MARK23(拳銃/弾数7/12発/予備12×1発)、全身に包帯、トレンチコート(男物) 【所持品】:支給品一式(食料-1)、斧、首輪(リセ)、医療品一式、バカップル反対腕章@CROSS†CHANNEL 【状態】:肉体疲労(中)、右半身大火傷(処置済み)、胸部に激痛(処置済み)、右目が充血(視力低下)、髪を切りました 【思考・行動】 基本方針:太一の為に、太一以外を皆殺し。 1:二人の男女(恭介とトルタ)を生餌とし、寄って来たティトゥスと刹那、また他の参加者を殺す。最終的には二人の男女も殺す。 2:ゲームの参加者を見つけたら殺す。 3:人間でなくとも生きているなら殺す。 4:動いたら殺す。動かなくとも殺す。 5:話しかけてきても殺す。無言でも殺すし、叫んでも殺す。 6:泣いても殺す。怒っても殺す。笑っても殺す。 7:銃で殺す。なくなったら斧で殺す。殺したら相手の武器を奪ってそれでまた他の人間を殺す。 8:殺す。 10:(…………………………………………太一) 【備考】 ※登場時期は、いつかの週末。固定状態ではありません。 ※佐倉霧、山辺美希のいずれかが自分の噂を広めていると確信。 ※『H K MARK23』にはサイレンサーと、レーザーサイトが装着されています。 ※支倉曜子であることをやめました。 101 it(それ)と呼ばれた少年少女 投下順 103 それは渦巻く混沌のように 101 it(それ)と呼ばれた少年少女 時系列順 110 希望の星 093 これより先怪人領域(後編) 棗恭介 113 Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) 093 これより先怪人領域(後編) トルティニタ=フィーネ 113 Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) 078 地獄デ少女ハ魔人ト駆ケル ティトゥス 113 Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) 078 地獄デ少女ハ魔人ト駆ケル 清浦刹那 113 Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) 093 これより先怪人領域(後編) 支倉曜子 113 Second Battle/少年少女たちの流儀(前編)
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キルその1 一撃必中 2×4=8(にしがはち) 三歩進んで五歩下がる 地獄の技の応酬に 咲いて散るのは彼岸花 のり巻き 太巻き 真知子巻き 獣の毒手が死を誘う 六波羅蜜を飛び越えて 七転八倒 重労働 次回 「キルミーベイベー」 キルその2 「わざぬんちゃくでくまふうせん」 さて どうする? 折部やすな キルその2 一難去って また一難 生まれてきたのは三男坊 スプーン曲げて サジ投げて ワラをもすがる アメフラシ 謎の八重歯がキラリと光りゃ 知恵を絞って夢土俵 天が嘆くか 地が泣くか 夜のしじまに愛が散る 次回 「キルミーベイベー」 キル その3 「えすぱのろえばあめずもう」 さて どうする? 折部やすな キルその3 イチかバチかの大ばくち なだめすかして 蝉時雨 棒とカップの化かし合い 刺客四面の泥仕合 IがIして IせばIす とかく この世は伏魔殿 五臓六腑に染み渡る 百鬼夜行の花吹雪 次回 「キルミーベイベー」 キル その4 「あいするすいかよがしかく」 さて どうする? 折部やすな キルその4 一子相伝 二者択一 ゼニの花咲く修羅の道 虫取り 尺取り 揚げ足取って 波のまにまに風が舞う 幼き日々のおはやしに 操る指は死の香り 煉獄火炎のただ中で 歌う調べは鎮魂歌(レクイエム) 次回 「キルミーベイベー」 キル その5 「むしをまつりてうみにんぎょう」 さて どうする? 折部やすな キルその5 一気呵成の女郎蜘蛛 風吹く街の あだ花か 今日は南極 あしたは四国 歌舞音曲に国士無双 からくり やりくり 膝栗毛 ヘクトパスカル ミリバール 煙たなびく地の果てに 見よ 禁断のイスカリオテ 次回 「キルミーベイベー」 キル その6 「へそからくりでてるごおり」 さて どうする? 折部やすな キルその6 一蓮托生 闇がらす 酔って焦がれて日が暮れる 文化並べて水飲めば いななく馬もマクリ差す 命知らずの丸い玉 刺して刺されてササニシキ 誘う しじまの紅が 黒く染まって奈落道 次回 「キルミーベイベー」 キル その7 「ぶんかおてだまできばせん」 さて どうする? 折部やすな キルその7 一姫二太郎 三国志 小首傾げて 涙雨 俺とお前の一斗缶 油地獄の向かい風 流れる旋律(しらべ)たゆたえば 知らぬ存ぜぬターゲット 霞む白夜の端境は HELLとHEAVENの毒林檎 次回 「キルミーベイベー」 キル その8 「はまりかなでりつきささり」 さて どうする? 折部やすな キルその8 一網打尽の旗頭 阿修羅 眺めて暮れなずむ なくし見つけて襲われて 空虚はるばる バルトロマイ 運を頼りの神頼み 明日なき我を慈しむ 熱波蒸気の月かげろう 混濁破戒 闇を斬る 次回 「キルミーベイベー」 キル その9 「つりつちのこしわすれえだ」 さて どうする? 折部やすな キルその9 一日千秋 未練鳩 命からがら雲隠れ 寒さしのぎの衣手に 雪は降りつつ風邪模様 操り飛べば待ちわびて 赤と緑の地獄行き 誓いさざめく罪と罰 過ぎる霧氷に何を思う! 次回 「キルミーベイベー」 キル その10 「さんたつららてゆきだるむ」 さて どうする? 折部やすな キルその10 一も二もなく向かい風 騒ぐ稲穂は宵の口 竹が光って桃が割れ 鶴が鳴く鳴く風呂入る 鬼が西向きゃ凧ひがし 食って詰まって夢うつつ 架かる天河の瞬きは 七擒七縦 地獄門 次回 「キルミーベイベー」 キル その11 「ふろたこもちてはつゆめし」 さて どうする? 折部やすな キルその11 1泊2日の遣唐使 2泊3日の逃避行 騙る暴挙 血の虜 漂う香り 薄荷脳 落ちる間際のゆりかごに ゆがむ記憶は ほろ苦く 散る波越えて叫べども 暴き魔爪に風すさむ 次回 「キルミーベイベー」 キル その12 「ちょこがねむけてけがしっぷ」 さて どうする? 折部やすな キルその12 一点突破 乱れ咲き 時空鮮烈 万死の儀 冷酷非道の鉄のかせ 哀れ積み箱 時刻む 生まれいずるは苦しみに 去りゆく途は別れ川 有為転変にさすらうは 人の世の常 心意気 次回 「キルミーベイベー」 ザ・ラストキル 「きるがみーしてべいべする」 答えは お前の中にある
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歌手 田原俊彦 リリース 1987年6月(発売禁止) レーベル 作詞 作曲 編曲 放送禁止理由 歌詞の過激さから直前に発売中止 との説 豆知識 後に歌詞が変更され発売された。 曲を聴く方法 参考(リンク) 歌詞 名前 コメント
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どうする家康とは、2023年放送のNHK大河ドラマである。 目次 目次 概要 登場人物徳川家徳川・松平一族 徳川家臣団及びその親族 織田家 豊臣家豊臣一族 豊臣家臣団 真田家 浅井家 今川家 武田家 北条家 そのほか 特別出演 スタッフ ドラマに対する評判 コメント 概要 舞台は戦国時代から江戸時代初期で、主人公は江戸幕府創設者・徳川家康である。徳川家康を主人公とする作品は、子の秀忠や孫の家光と共にトリプル主人公となっている『葵徳川三代』以来23年ぶり、単独であれば『徳川家康』以来40年ぶりとなる。 弱虫なプリンス・松平元康が周りの助けを借りつつ、目の前に尽く立ちはだかる壁を前に「どうする?」と悩みながらも織田信長や武田信玄、豊臣秀吉や真田昌幸ら傑物と渡り合い、ただひたすら一生懸命に戦乱の世を生き抜き、天下人・徳川家康となって200年にもわたる江戸幕府の礎を築く過程を描く。まさに「名は体を表す」作風である。 脚本はテレビドラマ「コンフィデンスマンJP」、映画「探偵はBARにいる」シリーズを手掛けた古沢良太氏が担当する。 主演は松本潤。元「嵐」のメンバーが大河ドラマの主演というのは今回が初めてである。なお、松本氏は2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回の冒頭に同役で顔見せとして冒頭に出演しているため、大河ドラマへの出演自体は今回が2度めである。 ナレーションは寺島しのぶ女史で、家康を「神の君」「神君家康公」と褒め称えているものの、ドラマ内の家康はナレーションとは正反対の行動をとったり、ナレーションとは反対の事態に見舞われたりと、いわゆる意図的に大本営発表的なものになっているのも特徴である(*1)。 インターネット上では、ナレーションが春日局(三代将軍・徳川家光の乳母。本名は福)が幼き日の家光に語りかけていると推測する意見もあり、2023年11月27日付のX(旧Twitter)における公式アカウントからの発表で、その考察が的中することとなった(役名は「福」)。 登場人物 人物について記述する際、史実の詳細(史実とドラマの描写の相違など)はあくまでも最小限にとどめていただくようお願いします。 なお、出演者の敬称は省略させて頂きました。 徳川家 徳川・松平一族 徳川家康(演 松本潤)(幼少期 川口和空) 本作の主人公。弱虫ながらも、家臣や家族の助けを得て、「どうする?」と自問しつつ乱世のなか成長していく。 瀬名(演 有村架純) 家康最愛の正室。 松平信康(演 細田佳央太) 亀姫(演 當間あみ) おふう(演:清乃あさ姫) 家康の娘。北条家に嫁ぐ。 於大の方(演 松嶋菜々子) 家康の母。 松平広忠(演 飯田基祐) 家康の父。第一話時点ではすでに故人で、家康の回想に登場する。 於愛の方(演:広瀬アリス) 家康の側室。源氏物語オタクで、瀬名とは気が合う。家康との間に長松丸(後の徳川秀忠)と福松丸(後の松平忠吉)をもうける。 お万(演:松井玲奈) 三方ヶ原合戦後、傷心状態にあった家康が「お手つき」してしまった女性。結城秀康の生母である。この一件で家康は石川数正からどやされ、瀬名からは笑顔でキレられていた。 お葉(演:北香那) 阿茶局(演 松本若菜) 徳川秀忠(演 森崎ウィン) 結城秀康(演 岐洲匠) 千姫(演 原菜乃華) 水野信元(演:寺島進) 於大の兄で、家康の母方の叔父にあたる。 久松長家(演:リリー・フランキー) 於大の再婚相手で、家康の義父に当たる。 久松勝俊(演:長尾謙杜) 於大と長家の子で、家康の義弟。 登与(演:猫背椿) 酒井忠次の妻。家康の叔母に当たる。 松平昌久(演:角田晃広) 家康の遠い親戚に当たる。度々家康ら一族を裏切ってきたため、ほとんど信用されていない。第1話で家康を甘言で釣り、言葉巧みに誘い出して一斉射撃した。 徳川家臣団及びその親族 酒井忠次(演:大森南朋) 本多忠勝(演:山田裕貴) 徳川家きっての猛将。第1話で、逃亡した家康を海で見つけ、ボコボコに殴ったのち「恥ずかしくないのか!俺はお前を殿とは認めん!」と叱り飛ばす。第2話で吉良義昭を前に家康が毅然とした態度をとったことで次第に家康に牽かれていき、以降は家康の忠臣となる。 稲(演 鳴海唯) 本多忠勝の娘。真田信之のもとに嫁ぐ。 榊原康政(演:杉野遥亮) 井伊ひよ(演 中島亜梨沙) 直政の母。 井伊直政(演:板垣李光人) 鳥居忠吉(演:イッセー尾形) 鳥居元忠(演:音尾琢真) 石川数正(演:松重豊) 鍋(演 木村多江) 石川数正の妻。 本多忠真(演:波岡一喜) 本多忠勝の叔父。いつもヒョウタンの水筒を懐に持っており、酒を飲んで酔っぱらっている。三方ヶ原の戦いでは、忠勝を逃がそうとして、渋る忠勝に「おめえの大好きな殿を守れ!」と説得して忠勝を逃がし、壮絶な戦死を遂げる。 大久保忠世(演:小手伸也) 大久保忠益(演 吉家章人) 平岩親吉(演:岡部大) 夏目広次(演:甲本雅裕) 服部半蔵(演:山田孝之) 大鼠(演:千葉哲也) 女大鼠(演:松本まりか) 大鼠の娘。亡き父の跡を継ぎ、服部半蔵に仕える。 渡辺守綱(演:木村昴) 土屋重治(演:田村健太郎) 本多正信(演:松山ケンイチ) 本多正純(演 井上祐貴) 奥平貞昌→信昌(演:白洲迅) 鳥居強右衛門(演:岡崎体育) 大岡弥四郎(演:毎熊克哉) 徳川家における忠臣であったが、設楽原の戦いで武田に内通する。武田への内通が露呈して捕縛されると、牢内で悪態をつき、絶え間ない戦への不満を吐露する。 山田八蔵(演 米本学仁) 西郷義勝(演 飯作雄太郎) 於愛の方の最初の夫。武田方との戦で戦死した。 ウィリアム・アダムス(三浦按針)(演 村雨辰剛) 伊奈忠次(演 なだぎ武) 金地院崇伝(演:田山涼成) 林羅山(演:哲夫(笑い飯)) 福(演 寺島しのぶ) 織田家 織田信長(演 岡田准一) 家康の生き方に影響を与えた人物で、少年時代の家康に苛烈な特訓を行い、乱世を生き抜くすべを教える。元康と相撲をする際、何度倒されても自身に立ち向かっていく姿勢を見て「その目を忘れるなよ」と大いに期待する様子を見せる。桶狭間の戦いののち、大高城に攻め寄せ、道すがら義元の首をくくりつけた槍を放り投げ「待ってろよ竹千代、俺の白兎…」という強烈なセリフを残した。のちに家康と同盟を組む。その後はなんだかんだで家康を気にかけており、三方ヶ原の際には家康を「あれほど武田信玄を怒らせるなといっただろ」と窘めつつも、三千もの援軍を貸している。当初は総髪の折髷であったが、第21話からは月代を剃っている。 やがて、瀬名や信康の武田家内通を娘の五徳から知らされると、徳川家中の問題として家康に処断を任せる。そうして、瀬名や信康の死後、今まで以上に従順になった(心中では信長を殺害することを企てていた)家康に対して「腹のうちを見せなくなった」とこぼす。このころから自身が殺される夢を何度か見るようになり、家康たちを安土城で饗応した際、しくじった明智光秀をボコボコに殴る。その日の夜、家康と語らう際に家康の本心を見抜き、あえて妻子の死を侮辱し、激高した家康に「他人が抱く恨みや憎しみを背負う覚悟」「平和な世になった後の政の難しさ」を説く。それでも自身を殺すことを諦めない家康に対し、「100名ほどの手勢で京に向かう。討つ覚悟があるならいつでも来い。待っててやるさ」と居場所を教えた。やがて、本能寺が襲撃されると信長は家康が自身を殺しに来たかと期待してうわごとのように家康の名を呼ぶが、そこにいたのは明智光秀であったため失望しつつ、「やれるのか、キンカン頭!お前に俺の代わりが!」と光秀を一喝し、己の身を燃え盛る本能寺に投じた。 五徳(演 久保史緒里) 信長の長女で、松平信康に嫁ぐ。幼少期は自身の要求を通すために家康夫妻を「父上に言っちゃおうかな…」と脅すシーンがしばしば見られた。当初はまだ子供同士ということもあって信康との喧嘩が絶えなかったが、成長するにつれて仲睦まじい夫婦となる。 織田信雄(演 浜野健太) 信長の次男。信長亡き後、当初は秀吉の後押しで跡継ぎである甥の三法師の後見人として政務に携わるものの、秀吉の「織田家を傀儡政権とし、自らの手中に天下をおさめる」という真の思惑に気づいてからは秀吉を激しく憎み、小牧長久手合戦で家康の協力を乞い、秀吉と争う。戦後は秀吉と和睦ならびに臣従し、家康に秀吉への臣従を勧めたが、そもそも小牧長久手合戦の元凶は本人であったため、家康を怒らせていた。 織田信孝(演 吉田朋弘) 織田三法師(演 濱田碧生) 織田信秀(演 藤岡弘、) 物語開始時点ではすでに故人である。信長の回想でしばしば登場し、少年時代の信長に、乱世を生き抜くために「身内や臣下であろうと誰も信じるな」「どうしても辛ければ、一人だけ友を作れ。こいつには殺されてもよいと思える友を」と教え込んでいる。 佐久間信盛(演 立川談春) 柴田勝家(演:吉原光夫) 濃いひげ面が特徴で、木下藤吉郎の背中を理由もなく蹴り飛ばす粗暴さも見せるが、姉川の戦いで信長と家康が喧嘩別れした際には、両者をとりなす役割を行っている。 明智光秀(演:酒向芳) 権力におもねる性格で、織田家臣であることに誇りを持つと同時に、自分より格下とみなした人物には陰口をたたいたり、嫌味を言ったりする「嫌な奴」である。もともと家康をあまりよく思っておらず、ことあるごとに影で「三河の田舎者」呼ばわりしている。安土城での饗応の際には、家康ら一行に淀の鯉を膳として出したものの、家康がにおいをかいで顔をしかめる様子を見せたため(これは家康が一芝居打っていたのだが)、信長にボコボコに殴られる。その後家康に謝罪したものの、家康から「気になさるな」と返答を返されたため、家康への憎悪を募らせる。その後、本能寺の変で信長を襲撃し、信長から「やれるのか、キンカン頭!お前に俺の代わりが!」と怒鳴られ、激高して信長を討ち取るよう家臣に命ずる。その後は家康を家臣に命じて生け捕らせようとしており、他の家臣達が動けないのをいいことに優先的に家康の追討を指示するも、服部半蔵やその配下である伊賀忍者、さらに自身を家康と名乗って明智軍の攻撃を受けて死亡した穴山梅雪のおかげで家康は三河に生還することができた。そののち、中国大返しを実行した羽柴秀吉と一戦交え、這う這うの体で敗走するも、落ち武者狩りに遭遇して死ぬ。農民たちから竹槍を腹に刺され、息も絶え絶えになりながらも「わしは明智やないぞ」と何度も繰り返して命乞いをするという、なんとも見苦しい最期であった。その首は秀吉のもとへ届けられ、秀吉は「明智殿ォ、今まで一番ええ顔しとるがね」と評された。 森乱(*2)(演 大西利空) 信長の小姓。 森長可(演:城田優) 丹羽長秀(演 福澤朗) 池田恒興(演 徳重聡) 織田家臣。信長亡き後は羽柴秀吉に近づき、三法師を織田家継承者とし、三法師が成長するまでの中継ぎとして信雄を立てる。小牧・長久手の合戦では徳川方の予想に反して羽柴方につき、羽柴方についた理由を「筑前(秀吉)は嫌いだが、信雄や家康よりは気前がいいから」と述べている。 平手政秀(演 マキノノゾミ) 信長の回想に登場する世話係。信長に何度も書き取りをやり直させている。本作では鬼教官のように描写されている。 堀秀政(演 小橋川嘉人) 豊臣家 豊臣一族 木下藤吉郎→羽柴秀吉→豊臣秀吉(演 ムロツヨシ) 飄々とした性格と早口じみた軽妙な尾張弁での喋りが目立つかなりアクの強いキャラクター。初登場の際には柴田勝家に思いっきり背中を蹴られていたが、少しも痛がる様子はなく「蹴りたいときに蹴ってくだされ」とへらへらしていた。第14話ではボロボロになりながら伝令を伝えにきた阿月の亡骸の前で、織田軍への協力を家康に半ば脅迫しながら取り付け、温厚な家康から「クズじゃな、お前」と罵倒されるも「あんたのために言っとる」とまるで反省していない様子を見せる。信長が本能寺の変で横死した際は、犯人を家康であると想定して家康攻めに乗り出そうとするが、弟の秀長から真犯人が明智光秀であることを知らされ、愕然とする。山崎合戦で光秀を討伐したのちは織田家の実権を握り、信長の孫・三法師を擁立して織田家の傀儡政権化を目論む。その過程で邪魔になった柴田勝家を越前賤ケ岳で破り、天下人への階段を着々と上り詰める。第31回では家康との全面対決を決意し、信雄と組んで家康を孤立させようとするが、秀吉の真意に気づいた信雄が家康に協力を要請したことで計画が狂う。そうして、小牧長久手合戦で激突し、結果は徳川軍の勝利で一時休戦となったものの、このさなかに関白に就任した秀吉は、家康の使者として赴いた石川数正を恫喝し、徳川家から引き抜くことに成功する。そうして、上洛しない家康に対してもう一戦起こすために準備を着々と進めるが、天正の大地震(マグニチュード7)により戦闘どころではなくなってしまい、家康と和議を結ぶこととなる。 前述の性格と態度は、自分より格下の相手と話す時こそ本性が現れるから、敢えて訛りを使い下手に出ることで相手の本性を窺うという人心掌握作戦の一つだったが、第36話で多くの諸大名が服従したことで、使う言葉に名古屋弁の訛りがほとんどなくなり、これまで以上に欲望のままに行動することが増え、弟の秀長をもってしても制御できそうにないことが、秀長本人の口から語られた。 豊臣秀頼(演 作間龍斗) 羽柴秀長→豊臣秀長(演 佐藤隆太) 秀吉の弟。秀吉に「弟」と呼ばれ、かわいがられている。秀吉ほどではないものの、秀吉のように穏やかな態度で人に取り入ることを得意とする。 羽柴秀次→豊臣秀次(演 山下真人) 茶々(演 白鳥玉季→北川景子) 寧々(演 和久井映見) 仲(演 高畑淳子) 旭(演 山田真歩) 秀吉の妹。兄の命で「豊臣家の役に立て」と家康のもとに嫁がされたものの、家康は当初彼女をよく思っておらず、家臣も侮蔑の目を向けていた。しかし、家康の側室の於愛の方や母の於大の方とは打ち解けている様子であった。そんな中、なかなか上洛しない家康にしびれを切らした秀吉が、自らの母をも人質に差し出そうとすることが旭の耳にも伝わり、家康などの前では努めて明るく振舞ったものの、一人になった時に、自らが兄からすれば役立たずでしかなかったことと、年老いた母親の心労に思いをはせ、号泣していた。 豊臣家臣団 前田利家(演 宅麻伸) 前田利長(演 早川剛史) 徳善院(前田)玄以(演 杉村蝉之助) 加藤清正(演 淵上泰史) 福島正則(演 深水元基) 石田三成(演 中村七之助) 大谷吉継(演 忍成修吾) 嶋左近(*3)(演 高橋努) 小西行長(演 池内万作) 長束正家(演 長友郁真) 増田長盛(演 隈部洋平) 蜂須賀家政(演:武田幸三) 浅野長政(演 濱津隆之) 藤堂高虎(演 網川凛) 土方雄久(演 水谷智則) ruby(さいしょうじょうたい){西笑承兌};(演 でんでん) 毛利輝元(演 吹越満) 吉川広家(演 井上賢嗣) 上杉景勝(演 津田寛治) 直江兼続(演 TAKAHIRO) 宇喜多秀家(演 栁俊太郎) 小早川秀秋(演 嘉島陸) 片桐且元(演 川島潤哉) 大野治長(演 玉山鉄二) 山内一豊(演:山丸親也) 真田家 真田昌幸(演:佐藤浩市) 真田信幸(演:吉村界人) 真田信繁(演:日向亘) 浅井家 浅井長政(演:大貫勇輔) お市(演 北川景子) 初(演 古川凛→鈴木杏) 江(演 有香→マイコ) ruby(あづき){阿月};(演 伊東蒼) 浅井家の侍女で、幼少期は父親の下級武士から厳しくしつけられて育ったが、父親に売り飛ばされる。 そうして、人買のもとを抜け出して浅井家に潜入し、以後はお市に仕える。第14回で浅井長政が織田信長を裏切り、お市は信長に逃げるよう伝えようとするが失敗する。お市の気持ちを察した阿月は浅井の小谷城から信長陣営まで約40キロの道のりを心身ともにボロボロになりながらも走り抜き、家康の家臣に退却するよう伝え、そのまま事切れた。 今川家 今川義元(演 野村萬斎) 少年期の家康(元康)にとって父親のような人物で、実子の氏真と元康に対して分け隔てなく接し、元康に「覇道」の何たるかを教える。桶狭間の戦いで織田信長に討たれる。 今川氏真(演 溝端淳平) 義元の子。家康のことは主従関係上、どうしても上から目線になってしまうものの、実の弟のように大切に思っていた。それだけに桶狭間合戦以降、家康が父の仇である信長との同盟に踏み切ったことや、義元亡き後の今川家から、自身の癇癪持ちの性格のせいで徐々に家臣たちが自身を見限って離反していくこと、さらに叔父である武田信玄に駿府を攻略されてかつての名門が没落していくことにいら立ちを募らせ、瀬名を人質にとり、家康を倒そうとする。そうして、瀬名を奪還した家康との一騎打ちになり、敗れて自害しようとするが、家康に落ち延びるよう思いとどまらせられる。そうして、肩の荷が降りたような顔つきで、「そなたはそこでまだまだ苦しめ」と家康の天下取りへの奮闘を応援するエールを送り、妻の糸と共に去る。第24回で再登場。妻の糸と共に築山を訪れ、瀬名の思い描く「慈愛の国」に賛同。助力を約束する誓書を書き記す。第46話で久々に登場し、家康と昔語りをする。そこで、珍しく弱音をこぼした家康を抱擁し、「兄」として家康を励ます。 糸(演 志田未来) 北条氏康(本編未登場)の娘で、今川氏真の妻。幼少期に石段で転んで以来、足を引きずって歩いている。 関口氏純(演 渡部篤郎) 瀬名の父親。 巴(演 真矢ミキ) 瀬名の母親。 鵜殿長照(演 野間口徹) 今川家臣。本来は元康とは仲がよく、心ならずも元康と戦うことになってしまった際には、その苦しい心境を吐露している。 鵜殿氏長・氏次(演 寄川歌太/石田星空) 長輝の息子たち。父が服部党の前で自害したのに連座して自らも身を投げようとするが、服部党にすんでのところで救出される。 飯尾連龍(演 渡部豪太) 田鶴(演 関水渚) 瀬名の幼なじみ。 たね(演 豊嶋花) 岡部元信(演 田中美央) 山田新右衛門(演 天野ひろゆき) 武田家 武田信玄(演 阿部寛) 武田勝頼(演 眞栄田郷敦) 山県昌景(演 橋本さとし) 千代(演 古川琴音) 武田家臣・馬場信房の娘で、武田家に仕える女忍者。長篠・設楽原合戦の際には患者として徳川家に潜入し、大岡弥四郎らを寝返らせる。しかし、瀬名と出会ってから瀬名の「慈愛の国」の思想に惹かれ、以降は瀬名の同志として行動する。しかし、主君・勝頼が瀬名の思想を「おなごのままごと」と一蹴して翻意すると、すべてを諦めたような顔で武田家を去る。そうして、しばらくはひっそりと生活していたが、第36話では鳥居元忠の妻となっていた。 おりん(演 天翔天音) おふう(演 天翔愛) お愛(演 愛白もあ) 穴山 ruby(のぶただ){信君};(梅雪)(演 田辺誠一) 武田信玄の甥に当たり、信玄、勝頼の2代にわたって仕える。天目山の戦いで勝頼の許しを得て徳川方に投降し、以後は徳川家臣となる。 北条家 北条氏政(演 駿河太郎) 北条氏直(演:西山潤) そのほか 足利義昭(演 古田新太) 茶屋四郎次郎(初代=清延/二代目=清忠)(演 六代目中村勘九郎) 登誉上人(演 里見浩太朗) 大高城の合戦で敗北し、責任を取って自刎しようとした家康に「厭離穢土欣求浄土」の教えを説き、死を思いとどまらせる。 空誓上人(演 三代目市川左団次) 茜丸(演 蒼井旬) おきく(演 長谷川澪) お玉(演 井頭愛海) 戸田宗光(演:真水稔生) 津田宗及(演:山上賢治) 松井友閑(演:村上かず) 百地丹波(演:嶋田久作) 伴与七郎(演 新田健太) 多羅尾光俊(演 きたろう) 団子売りの老婆(演:柴田理恵) 特別出演 ???(演:小栗旬) 松本潤のオファーを経て、役は未定ながらもサプライズ出演することが発表されている。ネット上では、家康の孫、つまり3代将軍の徳川家光や、これまで本編で名前が幾度か登場しつつも、その姿が未だに見られない伊達政宗など、さまざまな噂がある。 スタッフ 脚本:古沢良太 音楽:稲本響 テーマ音楽演奏:NHK交響楽団 テーマ音楽指揮:尾高忠明 語り:寺島しのぶ どうする家康ツアーズ語り:松重豊 人物デザイン監修:柘植伊佐夫 時代考証:小和田哲男、平山優、柴裕之 風俗考証:佐多芳彦 建築考証:三浦正幸 衣装考証:小泉寛明 芸能考証:友吉鶴心(*4) 所作指導:花柳寿楽 アクション指導:諸鍛冶裕太(ジャパンアクションエンタープライズ) 武術指導:松本真治 馬術指導:田中光法 特殊メイク:江川悦子 美術:山田崇臣 制作統括:磯智明、村山峻平 演出:加藤拓、村橋直樹、川上剛、小野見知 ドラマに対する評判 本作の評価と言えば、賛否両論と言ったところであろう。 主演の松本潤がこれまで演じてきたキャラとはかなり異なる人物像を演じていることや、「狡猾な策略家」というよりは「泣き虫な若武者」という描写が、これまで家康を題材とした作品とは異なるためにどうしても敬遠されがちである。 丸根砦を突破する際や信長が大高城に向かう際の騎乗シーンにおける馬のCGは、「本物の馬くらい使えなかったのか」「どこかリアリティに欠けている」といった否定的な声もあった。 「家康からはこう見えていたのではないか」という目線で描写がなされているが、どうみても紫禁城にしか見えない清洲城やミッドガルのような本證寺、説明を分かりやすくするために地形や地勢をおろそかにしたシーンがどうしても目立ってしまう。昨年の「鎌倉殿の13人」が大河ドラマの中でも最高傑作と称されるほどであったため、その反動が大きかったと言える。 しかし、馬のCGには再評価する声もみられたり、清洲城のシーンでは「天守閣が存在しない」という史実を取り入れている箇所もあるなど、これからが大いに期待される作品である。人物描写にしても、足利義昭や明智光秀が2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』では主人公補正もあってか高潔な人物として描写されていたが、本作品ではお世辞にも人格者とは言いがたい性格で描写されている。とはいえ、義昭は将軍としての威厳を見せている描写もあるし、光秀は当時の宣教師から「小心者で残忍」とかなり辛辣に記述されているのである。家康本人も、瀬名と信康の死をきっかけに、月代を剃り茶筅髷にして大きなイメージチェンジを図ったほか、泣き虫な若武者から策略家としての一面を徐々に見せるようになり、従来の家康像に近づいてきている。着物の色もそれまでの空色から濃紺に代わっており、さらに、賤ケ岳合戦回以降はひげを生やしたので貫禄が出ている。そして、秀吉の死去回の翌週以降、不自然さを感じさせない巧妙な老けメイクにより「『葵 徳川三代』で主役の家康を演じた津川雅彦氏に非常に近くなっている」と評されるようになった。 これは昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公の北条義時のビジュアルが、物語の進行に伴い変わっていったこと(*5)を思い起こさせる。 作品の好みは人それぞれであるし、批評をするのもある程度は自由だが、だからといって「反省会」(*6)などのタグをつけてTwitterやPixivなどのSNSを荒らしたり、「こんな作品が好きな人の気が知れない」と中傷したりするのはやめよう。 コメント 名前 コメント
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配送と集金をどうするか。 個人情報となるので、その集め方には細心の注意が必要です。 送る方法はいくつかあります。 メール便。80円で送れるはずです。 レターパック350。350円ですが、履歴はたどれます。 定形外郵便。90円くらい? いわゆる宅配便。高いでしょうけど、履歴は確実です。 先払いにするか、後払いにするか→先払いですかね。売値を決めて、原価との差額を義援金に充てましょう。 支払い手段ですが、できれば多様に作っておきたい。どこかで口座を作りましょうか。今回向けに。 ゆうちょ銀行 三井住友銀行 りそな銀行 どこでもいいんだけど。 名前 コメント トップへ
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あ
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原価をどうするか。 原価を示した上で、それ以上を義援金とすることを考えています。 ただ、市販のストラップと同じ価格帯に持って行くことができなければ、義援金を上乗せすることも難しいと考えています。ネックストラップなので、1本で700円とか800円くらいの原価に収まれば良いのですが。 見積もりが届きました。 見積もり1 100本のヒモだけで、1本あたり713円となりました。 L1Gだけで購入すれば、1本150円が定価ですから、ちょっと難しくなってきました。 見積もり2 100本、伸縮リール、ハードプラケースつきで原価が630円となりました。 200本だと、510円です。プラケースではない状態にすれば、435円まで落とせます。 引き続き見積もりを取っています。 トップへ
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